【マレーシア セパン・サーキット】
【2000 マレーシアグランプリ】
鈴鹿から帰っても感動が冷めなかったので、2000年の最終戦となるマレーシアでF1を観てみることにしました。とはいえ初めての海外でのF1観戦。個人旅行では当然無理です。というわけで今回はJTBのF1ツアーに参加してみました。
となれば、それまでは懸命に仕事です。マレーシア行きを翌々日に控えて、ふと、マレーシアのお金を用意していないことに気づきました。慌てて近場の銀行に駆け込むと、数年前に法律が変わって、マレーシアの通貨(リンギット)への両替はできなくなったと言います。でも成田なら大丈夫でしょ? と聞いてみましたが、成田でもダメです。じゃあどこで? しばらく銀行で押し問答した結果、香港上海銀行ならば大丈夫かも…? と教えてくれました。すぐに電話をしてみたところ、予約をすれば両替できるということでした。やれやれ…旅に出る前からバタバタです(×_×;)。
いよいよ出発の日を迎えました。旅行社のツアーですし、旅慣れた我々ですから、出発に際して特に問題はありません。いつもの成田の風景と違うことと言えば、いえ、今まで気づかなかっただけかもしれませんが、タバコメーカーがスポンサーとなっている場合が非常に多いF1です、だからか、空港で売っているタバコにはそれぞれ、チームごとに何らかのオマケがついていました。初めて海外で観戦するということで、こんな小さなことでもワクワクしました(笑)。
7時間ほどのフライトでマレーシアはクアラルンプール空港へ。2年ほど前に出来たばかりの最新型空港です。飛行機から見た、眼下に広がる樹木の多い南国的な風景からは想像できない雰囲気です。もちろん空港内のあちこちに本物のF1マシンもディスプレイされています。気分はますます盛り上がりました。
しばらくバスに揺られてクアラルンプール市内に到着。とても狭い街ですが、高級ホテル(各チームの滞在ホテルになっています)、タワーレコード、セブンイレブン、マクドナルド、ハーゲンダッツにケンタッキー、おまけに伊勢丹(!)までもが所狭しと並んでいてかなり都会的な雰囲気。東南アジアといえば路上に屋台が並ぶ雑多な雰囲気を想像していたので、そんな都会的な景色を目の前にして拍子抜けしました(笑)。
ところが、そんな期待は裏切られませんでした。都会的な雰囲気は一瞬にして終わり、今回宿泊するホテル、『HOTEL NOVA』の“そば”へ着きました。“そば”というのも、ホテルの正面は期待通りの屋台街となっていて、すでに午後9時を回っていたということで、屋台は人で一杯だったのです。というわけで、バスを降ろされた我々は、自分のスーツケースを持って、非常に足場の悪い石畳の上を歩いたのです。いやな予感がします…。
とにかくゆっくりバスタブに浸かって明日に備えよう…そう考え、部屋のバスルームに直行しましたが、なんとこのホテル、そこにあるのはトイレと、小さな洗面台、そしてこじんまりしたシャワースペースだけです。旅行社に確認しなかった自分が悪いのですが、こんなもんなんでしょうかツアーって? 勉強不足でした。おまけに赤道直下のマレーシアです。熱々のシャワーは必要ないのでしょう。出てくるのはぬるま湯だけ。もちろん部屋も、スーツケースを広げるようなスペースは一切ない狭さです。到着早々、とほほな気分になりました…。おまけにこの屋台街、深夜までにぎやかでした。観戦で疲れているのに、うるさくて眠れなかったです…。
サーキットは空港のそばにあり、ホテルからはバスで向かいます。1時間ほどでしたでしょうか…? ハイウェイのあちらこちらにグランプリの看板が並んでいます。何もないんですが(笑)、景色も広大で気持ちよかったです。バスを降りてゲートへ向かう道からは、草花を使った、大きなセパンサーキットの文字が見えました。いよいよグランプリ開幕です。
サーキットは出来たばかりなのでとても近代的です。そしてとにかく広いです。本物のF1マシンや、珍しい車などがディスプレイされていたり、入り口付近には各チームのグッズショップが立ち並んでいました。そこで早速立ち寄ってみると、日本では売っていない商品がいくつかありました。そこで今回は、いつもテレビで観て気になっていた耳栓代わりとなるヘッドフォン(音楽を聴くことはできません)とシューマッハのT−シャツを購入しました。 (^^;;

海外のF1はやはりどこか雰囲気が違いました。様々な国の方々が十数万人集まっている様子は圧巻です。ただ気をつけなければならないことは、このサーキットはとにかく暑いです。そして太陽の光も相当に強力です。赤道直下なのですから当たり前なんですが、露出している肌は常にヒリヒリした感じがします。帰国した後で気づいたのですが、服を着ていた部分も日焼けしていました。肌の弱い方や女性の方は十分に気をつけたほうが良さそうです。
ところがその暑さのせいか、ビールがとにかく美味かったです。ここマレーシアは禁酒国ということでガッカリしていたんですが、無事にオーストラリアのビール『FOSTERS』が売られていました。氷で冷やされていましたが、とにかく暑い最中で飲むからか、今まで飲んだどのビールよりも美味しく感じました。もちろん缶にもチェッカーフラッグです。それから売店で売っていたアメリカンタイプのピザ。サラミとチーズだけのシンプルなものでしたが、このピザとビールの組み合わせにすっかりハマってしまい、グランプリ開催中は毎日食べてました。 V(^0^)
おまけにクアラルンプールの街にはフェラーリのマシンを店頭にディスプレイしているイタリア料理店があったので、イタリアンばかりとはいえ、やはり立ち寄ってしまいました。この店ではメニューにもフェラーリのマークが施されていたりして、グランプリを大いに盛り上げていました。が! なんとこの店でちょっとしたトラブルに合いました。
すっかり頭も身体もF1一色になっていたので、2日続けてこの店で夕食を取りました。ところが2日目の夕食の後、店長らしき人が出てきて片言の英語で何か文句を言っています。こちらも精一杯の英語で対応したところ、どうやら昨夜の会計の際、テーブルに料金を置いて店を後にしたのですが、そのお金が盗まれたようなのです。それで店側は料金を支払っていないだろうと文句を言っていたのです。ですがちゃんと払ったのですから、きちんと解ってもらわなければなりません。というわけで1時間ほど押し問答したでしょうか…何とかご理解いただくことができました。やれやれ…ビックリです。
さてレースの方はといえば、ここでもフェラーリ、シューマッハは強かったです。ゴールの瞬間には、誰がまいたのか? 観客席に紙ふぶきが舞いました。そしてそのままコースに観客がなだれ込みます。テレビでよく見る光景です。日本では禁止されているのでしょう。初めての海外観戦で、ようやく見ることができました。さすがに後に続くことはできませんでしたが、この光景を見られて本当に嬉しかったです。やはりF1は海外に限る! と、ちょっと気が早いですが思ったりしました。 (^^;;
最後にツアーの感想ですが、じつはレース終了後にさらにトラブルがありました。レースが終わって集合場所に向かうと、そこにいるはずのバスがいないのです。他に交通機関はありません。とにかく同じツアーの方を探して、一緒にバスを探したところ、集合場所から数百メートル離れた場所で添乗員の方を発見しました。バスがいない原因を聞くと、どうやら渋滞のせいだということでしたが、一時は身動きが取れなくて途方に暮れました。おまけに離れたところに止めてあるというバスまでは、かなり砂埃の舞う国道を徒歩で移動しました。あまりツアーで旅行した経験がないのですが、これってアリなんでしょうか? おまけにサーキットで出会った他の旅行社のツアーの方に話を聞いたところ、集合場所にバスがいないというようなこともなく、ホテルももっと良いところだったようです。安かったので文句は言えないかもしれませんが、個人的にこのツアーは失敗だったように思いました。残念。
デル バナ−2
【開催日】 00年10月20〜22日
【宿泊ホテル】 HOTEL NOVA
【Winner】 Michael Schumacher [FERRARI]
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