【鈴鹿サーキット】
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【2003 日本グランプリ】
03年10月08日 水曜日
今年もF1日本GPに行って来ました。オーストラリアに行ってから7ヶ月、まさに待ちに待ったという感じです。おまけに今年は、例年ならばフェラーリのセカンドドライバーが出演する昭和シェルのイベントに、な、なんと、M・シューマッハがやって来るというのです。おそらくフェラーリドライバーになってからでは、日本でこのようなトークイベントに出演するなど初めてかと思われます。そして来年もまた出演するという保証はありません(笑)。というわけで徹夜組も現れるのでは? と、深夜に様子を伺いに行ったところ、やはりすでに30人ほどの方が並んでいました。この調子では受付時間などに暢気にやって来たのでは入場も危ぶまれる気がしたので、急遽、そのまま列に並んでイベントのスタートを待ちました。 (^^;;
そのかいあって、無事に最前列でイベントを観ることができました。やはり予想通り、集まった観客はニ千数百人! シューマッハが登場するや大歓声です。まだ水曜日だというのに、F1気分爆発です。イベントでは前人未到の6度目のワールドタイトル獲得へ向けての抱負を中心としたトーク満載で、さらにはドライブシュミレーターで華麗なギア捌きも披露し、会場に来ていたお子さんをフェラーリのマシンのシートに座らせたり、突然、かぶっていたキャップにサインをして会場に投げ入れたり、サーキットでは見られないゴキゲンさでした。世界一のドライバーのこのような姿を見られるなんて、かなり貴重な体験だったと思います。
イベント終了後は旅荷物を抱えて、名古屋へ向かいました。じつは今回ちょっとしたトラブルがあり、ネットで手配していたはずのチケットが、開催1週間前に手配できなくなったという事態が発生したのです。そこで大慌てで他のチケットエージェントを探して、どうにか木曜日に現地で受け取る手配をしたので、一足早く名古屋に行ってしまうことにしました。
今回のホテルはホテルアソシア名古屋ターミナル。名古屋駅に隣接したホテルです。昨年まで宿泊していたマリオットアソシアですが、出来る限りの手配を試みたのですが、ついに今年は予約を確保することができなかったのです。でも、近鉄へのアクセスは良くなったという事でヨシとしましょう・・・(苦笑)。ただ、ホテルの部屋から@FreeDでネットにアクセスしようとしましたが、繋がったのはほんの一瞬、一度だけ。あとは全く繋がりません。温泉宿でもそうですが、近頃行った旅先は全滅です。@FreeD、どうなんでしょうか???
03年10月09日 木曜日
さて、いよいよ鈴鹿へ向かいました。偶然、ミナルディチームのフェルスタッペン選手が同じ近鉄に乗っていてビックリ&ラッキーです(笑)。本日の目的はチケットの受け取りなんですが、すでに各チームはサーキットで車の組み立てなどをしています。なので今年もまずはサーキットの入り口へと行ってみました。するとすでに何人か熱心なファンの方々がドライバーの到着を待っていました。後で聞いた話ですが、M・シューマッハも自分で白いマセラティを運転してやって来たそうです。見たかったです・・・(笑)。
今年もチケットはパドッククラブパスを手配しました。高価なものですが、それだけの価値はありますし、一度経験してしまうともう通常のスタンド席のみの観戦には戻れません。今年はスタンド席のチケットも含まれているので、パドックと行き来しながらの観戦です。楽しみ楽しみ・・・。
03年10月10日 金曜日
いよいよ今年の日本GPが開幕です。今年はルールが大幅に変わり、金曜日にも公式予選が行われることになりました。そのせいなのか、早朝にも関わらず、サーキット最寄の白子駅に向かう近鉄はかなり混雑していました。おまけに今年はこの金曜日の午前中に行われるテスト走行に、フォーミュラー日本のチャンピオンである本山選手が参加するということで、本山選手のファンの方々も駆けつけた様子です。さらに、昨年この鈴鹿で5位入賞を果たし、今年はBARホンダでテストドライバーをしていた佐藤琢磨選手の参戦が急遽決定したのですから、スタンドは日本勢の応援が目立ちます。個人的にはフェラーリ&シューマッハ好きですが、やはり、来年はBARホンダのレギュラードライバーへの昇格が決定した琢磨選手には頑張ってもらいたいですね。
午後はいよいよ公式予選1日目。一番目に出走するのはランキングトップのM・シューマッハ。まずは3番手のタイムを叩き出しました。ポイントランキング2位のライコネンとは8ポイント差。例年通りなら、まず間違いなくM・シューマッハの優勝です。初日のこのタイムを見る限り、危なげない様子です。
03年10月11日 土曜日
公式予選2日目となる土曜日はさらに観客数が増えて、名古屋発の通常の始発列車などは軒並み満席状態のようでした。なので今年は臨時の始発列車=名古屋午前6時発の近鉄で白子へ向かいました。サーキット到着は7:30くらいです。なんだかすごく早いように思われるかもしれませんが、サーキットで寝泊りしている方々も大勢いらっしゃるので、こんな時間でもすでにかなりの人がサーキットに来ていました。
パドックのオープンまで少し時間があったのでドライバーの入場ゲートで待っていると、次々と各チームのドライバー達がやって来たので、ミーハー心でサインなど貰ってしまいました(笑)。
パドックのオープン後はブースで出される軽い朝食など取りながらサポートレース〜午前のフリー走行を観戦。次第に緊張感が増してきます。昼食(もちろんブースで用意されます。今年はパスタとリゾットが美味かったです)を食べながらも、午後の予選のことが気になって落ち着きません(苦笑)。
いよいよ公式予選が始まりました。昨日の走行タイムの遅い順から出走です。なのでM・シューマッハは後ろから3番目。サーキットは車が走れば走るだけタイヤのゴムが路面に貼り付いて、いわゆるグリップ力というものが向上して速く走れるそうなので、通常であれば、後から出走する選手ほど有利と言われています。ですがこれはあくまで通常の場合、全ドライバーが同じ路面状況で走る場合の話です。ところがこの日は“通常”とはいかなかったのです。な、なんと、タイトルを争うライコネンの走行時間あたりから雨が降り始めたのです。路面が濡れてしまえばグリップもなにもありません。ひどくなれば通常のタイヤでは氷の上を走るようなものですぐにスピンしてしまいます。タイムは落ちてしまいますが、雨用のタイヤでなければ走ることなどできないのです。こうなると先に走った選手が断然有利です。案の定ライコネンは7番手へと沈んでしまいました。そ、そして・・・この鈴鹿では3年連続でトップだったM・シューマッハも当然苦境に立たされて、自己ワースト2の14番手となってしまい、\(゚o゚;)/ その後走ったルノーとBMWの2台にいたっては予選アタックを断念するほどでした。近年のF1で14番手から優勝するのはかなり困難です。毎年、シューマッハが表彰台に立つ姿を見続けてきましたが、今年は無理のようです。それどころか、明日の決勝でもしライコネンが優勝してM・シューマッハが9位以下ならチャンピオンはライコネンの大逆転です。そんな可能性も無いとは言えない状況となってしまったのです。自力でチャンピオンになる為にM・シューマッハは何が何でも8位入賞をしなければならないのです。しかし救いはフェラーリのもう1人のドライバー、バリチェロがトップを取った事。彼がそのまま優勝してくれればシューマッハのチャンピオン決定です。この予選通り、明日の決勝レースも何が起こるかなんて判りませんが、もう祈るしかないです・・・。
03年10月12日 日曜日
日曜も早朝からサーキットへ向かいました。もちろん朝からサーキットは超満員。15万人ほどの観客だったそうです。幸か不幸か(苦笑)今年のパドックブースは今日シューマッハがスタートする14番グリッドの真正面。なので今年はスタンドでの観戦をやめて、ブースでレースを観戦することにしました。
前日までと同様に朝食を済ませた後はテスト走行やサポートレースを観戦し、昼食前にはピットウォーク(ピットレーンに入ることができるのです)をしながらドライバーパレードを見ました。そしてその直後にはフェラーリのパドックにM・シューマッハが登場するというので駆けつけて、まさに目の前で世界一のドライバーを拝見しました。 V(^0^)一通り見届けた後はブースへ戻って昼食です。レースまであまり時間がないので、かなり慌しい感じでした。
ついにスタートの時を迎えました。目の前にはM・シューマッハ。スタート直後は各マシンがかなり接近するので接触〜リタイヤという最悪の状況になる恐れもあります。相当に不安な気分でしたが、なんとか無事にスタートしました。
が、序盤にして早くもトラブル発生! 猛然と追い上げを開始したM・シューマッハが、直前を行く佐藤琢磨を追い抜こうとして接触してしまい、マシンのノーズを壊してしまったのです。緊急のピットインです。順位は当然、最後尾へと沈んでしまいました。万事休すでしょうか? しかしそこはディフェンディング・チャンピオンです。ピットを出た後は猛然と追い上げです。みるみるうちに8位までポジションを回復して、さらに前を行くトヨタのダ・マッタに襲い掛かります。が、ダ・マッタも強烈なブロックで追い抜きを阻止。たまらず強烈なブレーキで追突を食い止めるM・シューマッハ、タイヤから白煙が上がりました。ところがすぐ後ろを走っていた弟のR・シューマッハがハードブレーキングしたM・シューマッハの車を避け切れず後輪に接触してマシンを壊してしまいました。その際の衝撃でM・シューマッハの後輪にもトラブルが発生。ついにここまでです。後は8位のポジションを維持したままゴールまでマシンを壊さずに走らせること。最後まで厳しい状況は続きます。おまけにライコネンも相当な頑張りで2位まで浮上しています。万が一バリチェロにトラブルが発生してリタイヤにでもなれば負けてしまいます。今年で5年目のF1観戦ですが、これほど耐えるドライビングをするM・シューマッハを観たのは初めてです。が、見事に仕事は果たされました。そしてもちろんバリチェロも完璧な優勝を飾り、フェラーリのチームとしての優勝も獲得し、M・シューマッハの前人未到の6度目のワールドチャンピオン獲得をサポートしてくれました。ルールの変更やライバルの追い上げによって苦しいシーズンでしたが、最後はやはりフェラーリチームの圧倒的な総合力の勝利となったのです。
チームのスタッフの方々の本当に嬉しそうな顔が、今シーズンの苦しさを物語っているようでした。2000年、M・シューマッハがフェラーリドライバーとして21年ぶりにタイトルを獲得したあの時と同じくらいの感動があったように思います。それも今回は紛れも無くチーム一丸となっての勝利という感じで、M・シューマッハも自分のドライバーズタイトルよりもチームのタイトル獲得を喜んでいました。でも、予選で突然振り出した雨、14番手からのスタート、佐藤琢磨との接触、R・シューマッハとの接触・・・と、これほどの苦境に立たされながらも自力優勝となる8位入賞を確実に獲得したM・シューマッハの底力に改めて感動しました。これだけの苦境をも乗り越えなければ伝説にはなれないのだろうし、それを乗り越えたM・シューマッハは伝説になるべきドライバーなのだと思います。心からおめでとうございます・・・なのです。v(=∩_∩=)
レースが終わっても、スタンドでは大勢の観客がスクリーンに映される終わったばかりのレースのビデオを鑑賞していたので、パドックからスタンドへと移動しました。各チームのピットでは片付けが始まっています。そして日が暮れて辺りが暗くなった頃、突如、カメラマンの方々が一斉にフェラーリのピット前に集まってきました。恒例の記念撮影が始まるようです。噂では聞いていましたが、実際に観るのは初めて。ワクワクしながら待っていると、チームスタッフ、ドライバーが一同に介して撮影が始まりました。その様子は暗くてよく見えなかったのですが、撮影を終えたスタッフが、その盛り上がりのままフェンスを乗り越えて我々のいるスタンド前に飛び出してきてくれたのです。嬉しいハプニングです。スタッフの皆さんは唄うわ踊るわの大盛り上がり。本当に嬉しそうでした。来年もまた、最後に彼らのこの笑顔が観られるように応援しよう・・・終わってみればやはりまたそう思った2003年の日本GPでした。大満足!
デル バナ−2
【開催日】 03年10月10〜12日
【宿泊ホテル】 ホテルアソシア名古屋ターミナル
【Winner】 Rubens Barrichello [FERRARI]
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