【四万温泉 佳松亭 積善】
〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:(0279)64-2101
FAX:(0279)64-2369
ホームページ:http://sekizenkan.co.jp/
メールアドレス:info@sekizenkan.co.jp
念願だった四万温泉へ。
今回は母親を含めて3人での旅。午前11時に関越練馬インターへと入ったのですが、川越〜鶴ヶ島の間でトラックの横転事故があり通行止め。出鼻を挫かれました。川越インターで出口を先頭に12キロの渋滞。抜けるのに3時間かかるというので、仕方なく所沢インターで関越を降りて一般道を川越を目指して走りました。ですが、川越を過ぎても通行止めが解除される様子はなく、そのまま東松山まで走ることに…。途中のファミレスで昼食を取り、宿にも到着が遅れる旨を伝え、2時間ほどかかって東松山インターから関越に復帰。その後の道路は順調で、渋川インターを降りて四万温泉を目指しました。
渋川の出口には伊香保、草津などと方向を示す看板がありましたが、そこには四万温泉の文字は無かったので料金所の方に聞いてみたところ、草津方面へ向かってしばらく走れば案内板があるということなので、とにかく草津方面に向かってひたすら走行。しばらく行くとチラホラ四万温泉の文字も見受けられ、これといって地図などの必要性は感じません。案内に従って山道を走ること1時間ほど、無事に四万温泉に到着です。ところが、ここで宿から貰った地図を見間違え温泉街に入ってしまって大失敗。今回の宿『佳松亭 積善』は温泉街から少し奥に入ったあたりの、かなり細い山道を抜けた先にあったのです。一瞬「こんな道入って行っていいのか?」と思うほどの細い道なのに、これで正解。対向車があったらバックするしかない状態ですが、間違いではないのだそうです…。
今回は本館である『積善館』ではなく、別館の『佳松亭 積善』のインターネットプランで宿泊することにしました。ホームページからも予約する事はできるのですが、電話で問い合わせをしたところ、メールなどのチェックは翌日になるそうなので、人気のプランなどは電話予約の方がいいそうです。今回のプランも1日2部屋限定のものだったので電話予約にしました。
玄関ではきちんと出迎えて下さり、車も乗り捨てておけば駐車場へ移動してくれました。玄関の自動ドアを抜けるとフロントがあり、ホテル風なチェックインです。同じフロアに小さい土産物ショップと食堂があり、一番奥へと進むと大浴場がありました。
チェックイン後、案内係りの方が部屋へと案内してくれます。今回は梅枝の三という部屋で、12.5畳の和室と広縁という間取り。絨毯が擦り切れていたりといった若干の古さは感じますが、ま、許せる範囲です(笑)。
到着早々は恒例の部屋チェックです。トイレはウォシュレット付き、洗面台も清潔です。でも浴室は残念ながら完全なるユニットバス。これは大浴場へ行かないと話しになりませんね(苦笑)。
浴衣は1人2枚ですが、とりあえずは1枚づつ用意されていて、夕食後、着替えを持って来てくれました。大浴場等にタオルは用意されていないということで、1人に1枚づつバスタオルとタオル、ハブラシセットが用意されていました。
さて、いよいよ温泉です。ここ『積善館』には本館の『元禄の湯』、『岩風呂』、山荘の『山荘の湯』、そして『佳松亭 積善』の『杜の湯』、『杜の湯露天風呂』と5つの風呂があり、それぞれの建物は通路で繋がっています。家族風呂である『山荘の湯』は滞在中いつ行っても使用中で入れず。そして『岩風呂』は混浴だというので、ちょっと遠慮しました(苦笑)。部屋に着くなり用紙を渡されますが、全ての風呂と飲泉所にはスタンプが用意されていて、全て集めると粗品が貰えます。
というわけでまずは話題の『元禄の湯』に入りました。創業300年ということで、群馬県の重要文化財にもなっている本館脇に昭和5年に建築されたという、これまた文化財になっているという風呂です。ホームページに写真が掲っていますので参照してもらえれば…と思いますが、なかなか趣きのある風呂です。扉を開く前から、扉の隙間から浴室が覗けて、湯船に浸かるご老人の姿が目に飛び込んで一瞬たじろぎましたが(苦笑)。
扉を開くといきなり目の前に5つの浴槽が並んでいて、扉の両端に畳1枚ほどのスペースの脱衣場があります。といっても棚にプラスチックのカゴが並んでるだけですが…(笑)。最初に見た率直な感想はといえば、よく言えば「趣がある…」ですが、どちらかというと「古ぅ…(~_~;)」という感じです。洗い場も特になく、いちおシャンプー等のタンクは置かれていますが、浴室の雰囲気とはアンバランスです。でも浴槽に入ってみると、予想に反して掃除が行き届いていて、とても気持ちが良かったです。
5つの浴槽は全て温度が違うということでしたが、それほど大きな差は感じませんでした。それから壁には蒸し風呂があるのですが、これが高さ50センチほどの暗くて狭い空間にタイル張りの椅子が置かれているだけで、そこに寝そべって扉を閉めれば蒸気で汗をかけるという事なのだそうですが、これにはちょっと入る勇気がなかったです、いや、閉所恐怖症気味なもので…(苦笑)。宿の女将さん(美人!)が上手い事を言っていましたが、良く言えば『千と千尋の神隠し』風…まさにその通りでした(笑)。
『元禄の湯』を出た後は本館にある資料館を覗き、映画『天国の駅』で吉永さゆりさんが訪れた際のスナップを見て、撮影場所となったのでしょう、本館前の赤い橋なども見た後、佳松亭にある大浴場『杜の湯』へと行きました。
こちらに入って気づいたのですが、ここの温泉はけっこう温度が高いので、湯の出ているそばに寄れば寄るほど温度が上がるので、気分に合わせて浴槽内を移動しながら入りました。露天風呂の方も同様です。ほぼ満室だったようですが、団体は極力取らないそうなので混雑することもなく、のんびりと過ごせました。ちなみに浴室内は禁煙です。
夕食は和食会席。山の中なのに魚料理? と思うのですが、ま、味は悪くないです。品数も程よい感じで、料理の出るタイミングもまぁまぁです。個人的にはお試しに置かれていた山菜佃煮きゃらぶきが美味しくて、それを肴にビール! が気に入ってました(笑)。ちなみに冷蔵庫は取り出すと自動的に料金がカウントされるタイプ。ビールはスーパードライが用意されていました。
翌朝ももちろん『杜の湯』でのんびりして、8時45分から朝食でした(8時と、どちらかを選べます)。朝食はフロント階にある食堂(夜はラウンジになっています)でとりました。玉子焼き、かまぼこ、わさび漬け、焼き鮭、味噌汁、鳥団子入り湯豆腐、そして何故かヤクルト(笑)等…テーブルに乗り切らないほどの品数です。ただ、驚いたのはご飯でなくお粥が出された事。だまっているとお粥だけで、注文しない限りご飯は出てきません。注意です。
四万温泉での一泊はあっという間でした。少し足を痛めている母の足の痛みが少なくなったり、肩こりで痛みがあったのですが、それも無くなったり、効果を実感できる温泉だったと思います。また女性が気になる美肌効果もなかなかのものだそうです。
帰りがけには、昨夜の夕食時に仲居さんが約束してくれた、ペットボトル3本分の飲泉を貰って宿を後にしました。初めての四万温泉『佳松亭 積善』。時の重みと、老舗ならではの細かな気配り…十分に堪能です。 V(^0^)
【宿泊日】 03年9月
【宿泊日数】 1泊
【部屋】 梅枝
【モバイル環境】 ドコモ携帯可、@FreeD不可。
【おすすめ度】 ★★★
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