【湯元こんぴら温泉 華の湯 紅梅亭】
〒766-0001 香川県仲多度群琴平町556-1
TEL:0877-75-1111(代)
FAX:0877-75-5188
ホームページ:http://www.hananoyu.co.jp/
メールアドレス:koubai.reserve@hananoyu.co.jp
猛暑が続く今年の夏。中でも東京を中心とした関東地方は異常気象の筆頭に挙げられ、観測史上記録にもなるかとの勢いで暑い日が続いたわけですが、じつはそんな猛暑の直前から長期出張を命じられて、しばらく四国に滞在することになりました。となればいくら仕事とはいえ、ウマい肴とウマい酒三昧! などと不埒な思いを胸に秘めて四国に向かいました。ところが、いざ仕事が始まってみると前代未聞の激務状態。ほとんど休みも無い毎日です。おまけにこちらの暑さも相当なもので、毎日フラフラになりながら働きづめの日々を過ごしていました。結局、これといってウマい肴や酒にゆっくりと出会う暇もないまま3週間ほどが過ぎたでしょうか、さすがに我慢の限界が訪れたのですが、そんな空気を現場の上司も感じ取ってくれた様子で、突然、丸二日の休みがもらえたのです。となれば待ちに待った肴と酒です。が、どうせならおまけに温泉も付けましょう! ってな勢いで、すぐさま宿の手配です。そうして今回選んだのが、香川県のこんぴら温泉というわけです。
そうなれば毎日の仕事も、やがてくる休みに向けてペースも上がります。が、待ちに待った休みの3日ほど前から雲行きが怪しくなってきたのです。そうです、ここは四国です。四国の夏と言えば台風はツキモノ(なんだそうです)。毎年いくつかの台風が次々とやってくるのです。天気予報では直撃は休みの前日。何とか当日には通り抜けてくれそうです。が、問題の前日になってみると台風の速度が遅くなり、翌日まで残りそうな雰囲気になってきました。ムムムム…職場では毎日、仲間達は休まず働いています。いくら出張できた者とはいえ、やはり不埒な計画を立てたバツでしょうか? 出発を明日に控えた前日の深夜は、さすがに申し訳なさと豪雨の音でほとんど眠れませんでした(苦笑)。
そうして向かえた当日の朝。どうにか雨はおさまった様子ですが、ニュースによると高速道路は軒並み速度規制や通行止めです。果たして着けるのでしょうか?
とはいえせっかくの休みです。悩んでいる場合じゃありません。やはりココはどうしても行きたいところ。というわけで、何はともあれレンタカーのハンドルを握り、一路、香川県を目指しました。
ところが高速道路に入って20分ほど走った頃から、突如、豪風にあおられたり大雨に降られたり、そりゃもう大変な状況になりました。制限速度50kmの道程が続きます。とはいえ通行止めにはなっていないのです、なんとか走って行けるという事なのでしょうから頑張って、予定時間は大幅に越えましたが、どうにかこうにか琴平まで辿り着くことができました。まずは一安心です。
高速を降りる前からハラペコで、何はともあれ昼食を取ることに。もちろん讃岐うどんです。特に事前調査をしてきたわけではないので、偶然、走っていた道路わきにあった『灸まんうどん』さんで腹ごしらえ。中に入ると、すでに人で一杯で、さらに次々とお客さんが入ってきます。人気店だったのですね、ラッキー。v(^o^")v 店は半セルフサービスとなっていて、自分でうどん等を受け取って、席について食べるというスタイル。せっかく来たのですから色々食べてみようと、温かい天ぷらうどんと、やはり讃岐といえば! の、しょうゆうどんを食べました。天ぷらうどんの方もなかなかウマいのですが、やはり、しょうゆうどんのウマさは別格。ただ醤油をかけて食べるうどんかと思っていたのですが、特別なダシ醤油と大根おろし、ネギ、ゴマを絡めたコノ“しょうゆうどん”は、今まで食べていたうどんとは違う食べ物という感想です。四国のうどんを「コシがあってウマい!」という人もいれば「固くて苦手」という関東の人もいます。どちらかといえば自分も後者だったように思います。ですがこの“しょうゆうどん”だけは別だと思いました。思わず、お土産うどん&醤油セットお買い上げ(笑)。いやぁウマい!(^0_0^)
さて、腹も一杯になったところで、いよいよ宿を目指して無事に到着です。車寄せで車を降りると、きちんと宿の方々が出迎えてくれました。宿の外観やロビーの雰囲気等は、ほとんどホームページやパンフレット通りな感じです。チェックインの準備を待つ間は抹茶のジュース(?)とお菓子で一息。ロビーの一角では琴の演奏なんかもしていました。
そうしていよいよ部屋へ向かいました。今回泊まったのは6階の梅の12という部屋。ベッドのある和洋室タイプです。いや、ちょっとした手違いで。(^^ゞ 

部屋の方はきちんと掃除の行き届いた清潔な感じです。浴衣は一枚ですが、湯上り足袋があり、スリッパと雪駄も用意されていました。冷蔵庫の方は引き抜くと料金がカウントされるタイプですが、意外と空きスペースがあるので、他の飲み物を冷やしておくことも可能です。ただ、近頃多いリニューアルした宿に比べると、当然、若干の古さは感じます。特にトイレと部屋の風呂(ちなみにユニットバス)は、個人的に減点ポイントになりました。
というわけで、何はともあれ風呂です。大浴場は2箇所あって、地下にひとつと、ロビーから一度外に出て別棟となっている『花てらす』というガーデンにあります。まずは早速『花てらす』の方へ行きました。こちらには宿泊客なら入り放題の屋外プールもあったのですが、何しろ今回は台風で天気も悪かったので入らずです。で、その横を抜けて大浴場へと向かいます。大浴場は二つあり、日によって男女が入れ替わるようです。
詳しくはホームページを見てもらうとして(笑)、まずは奥にある『うるみ野そよかぜ』に入りました。こちらは檜風呂、岩風呂、打たせ湯などがあります。脱衣所にはドライヤーや綿棒などが揃い、何と言っても嬉しいのはタオルが使い放題な事。そしてカギのかかるロッカーもあるので貴重品を持っていても安心です。
中でも特に気に入ったのは檜の露天で、男性はあまり長湯の人がいないので、ほとんど貸切状態でのんびりすることができました。最高!
ちなみに翌日は男女入れ替わって『うるみ野うきぐも』に入りました。こちらは石風呂、打たせ湯、立湯です。こちらももちろん良い感じですが、個人的には『そよかぜ』の露天が気に入りました。
さらに気になる効能ですが、身体の芯から温まる感じで、効き目アリ! と実感できる湯でした。
二つの大浴場のちょうど中央あたりに湯上り処があって、湯上りにはそこでビールや飲み物を飲むことができます。ただし、無料なのは水だけですので注意です(笑)。ちなみに喫煙所もココ。浴室内は禁煙でした。

風呂上りは夕飯まで、しばしの散歩。とはいえ、何度も言いますが台風で、雨が降ったり止んだり。ちょっと止んだ隙をついたつもりだったのですが、散歩の途中から嵐のような大雨。宿が傘を貸してくれてはいたのですがズブ濡れです。ま、どうせひとっ風呂浴びて濡れてるのでいいんですけど…(苦笑)。ちなみに有名な石段、せっかく来たのだから、そんな大雨の中でも登ってみようと向かったのですが、石段を伝って滝のように流れ落ちてくる雨水に足を救われ、100段目で呆気なく断念しました。情けない…ま、また改めてリベンジ! ってことで(苦笑)。
宿に戻った後、今度は地下にある大浴場に入ってみました。こちらは貴重品ロッカーはありますが下駄箱はナシ。脱衣所のロッカーは『うるみ野』同様にカギ付きで、タオルも使い放題。さらにちょっとしたマッサージ機もあります。ちょっとだけ気になるのはタオルが『うるみ野』と違うこと。少し質が落ちるというか、スーパー銭湯風というか…(笑)。この地下に女性専用の花を浮かべた風呂があるように、館内のアチコチに女性を意識した施しがされているように感じていたので、このタオルだけがやけにオヤジっぽさをかもし出していて似合わない感じがしました。女湯も同じだったのでしょうか? 未確認です。
で、この地下の大浴場ですが、いわゆる大きな石風呂とサウナ、少し小さめの露天風呂という感じです。サウナもたまらなく好きな方なので、アレコレ言ってても、結構ここで汗を流しておりました40歳目前です(爆)。
さてさていよいよ夕食です。なぜか今回、いや、酔っ払ってたんでしょうか? 写真を撮り忘れたので文字オンリーで失礼します(失敗)。内容としては刺身や焼き物、鍋、食事、デザートといった一連。特別珍しいものはありませんでした。ただ意外なのは、そこにサラダ風の料理が加えられていたこと。やはりこういった辺りも女性を意識したコースになっているように思いました。あと、予想に反したのですが、結構しっかりとした味付けがされているので、濃い口人間の自分は、かなりウマい! と感じました。中でもオススメは綿菓子を砂糖代わりに使ったすき焼き。見た目も楽しく、満足でした。ただし! 
じつはこの宿、以前、友人が一度、ネットの割引プランで泊まったことがあったのですが(ちなみに今回は通常料金)、その時は、とにかく味の薄い料理ばかりで何も食べられなかった…という話を聞いていました。きっと料理にかける材料費を削ったのだと思うので、ちょっとだけ注意です。(^^ゞ
とはいえ今回の料理は本当に大満足。酒も十分に進んで…早々に就寝…zzz。
翌朝は、もちろん朝風呂を浴びてから朝食。写真の通り、かなりシンプルな感じですが、案外これでもご飯は進みました。じつは仲居さんにウマいうどん屋を教えてもらっていて、帰り道、一杯食べていくつもりだったので朝食は押さえ気味に…という予定だったのですが、あっという間に茶碗3杯たいらげました(笑)。あ、もちろんその1時間ほど後、更にしょうゆうどんもたいらげましたよ(爆)。
という朝食を食べながらフト気づいたのですが、どうやらこの辺りは味噌汁の感覚が独特なのだと思いました。じつは前夜の夕食で、お品書きに「赤だし」という文字があったのですが、出てきた味噌汁は、赤味噌でも白味噌でもない、関東では定食屋あたりで食べる何のへんてつもない味噌汁のようだったのです。ですがその時は「味噌汁」を「赤だし」と書き間違えたのだと思っていたのです。が、朝食で出た味噌汁の蓋を開けてビックリ。何とも薄い色なのです。強引に何かに例えるとするならば「お吸い物」という感じでしょうか? おそらく昨夜の味噌汁は、書き間違えではなく、こちらでは確かに「赤だし」と呼ぶものだったのでしょう。でもしかし、となるとこちらの「味噌汁」は…申し訳ないのですが口に合いません。これまでも色々な所で色々な料理を口にしていますが、今回の味噌汁は初めて。まだまだ日本には知らない料理が沢山あるんでしょうねぇ…。
ま、味噌汁は?でしたが、その他は満足で、風呂も最高だったし、かなり気分良く宿を後にすることができました。こんぴら温泉『紅梅亭』、次回はぜひ露天風呂付の部屋に泊まってみたいと思っている今日この頃です。
【宿泊日】 04年8月某日
【宿泊日数】 1泊
【部屋】 梅の12
【モバイル環境】 ドコモ携帯可
【おすすめ度】 ★★★
© tabinokaze all right reserved.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送